友達や親戚に怖い話するから、怖い話があったら書いてくれ
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はじめての投稿になります。長くなりますし、オチもたいしてありませんが読んでいただけると幸いです。
これはまだ私が幼稚園に入学する前のお話。今から20年以上前のことでしょうか?私の父は転勤の多い仕事でした。県内を数年であちらこちら移動するため、私たち家族は持ち家を持たずアパート等の借家暮らしでした。そんな中「どうしても一軒家に住んでみたい」という父の希望もあり、半年ほど賃貸しの一軒家に住んでいたことがあります。これからお話しするのは、その家で実際に起こった話です。
私の記憶はほとんどありませんがとても広いお家だったそうです。住宅地の中心にあり、二階建てじゃない一途建。公園はたまた海も近くにある立地条件のすごく良いところだったそうです。ご近所には通っている私の保育園のお友達もいたとのこと。
ちなみにこのお家を建てた方内地から移住してきた方だそうで、お仕事の都合で数年ほど離島で暮らしているためその期間だけ家を貸しているとのことでした。そして今から借りても1年後には持ち主が戻ってくるため、住宅を借りる条件として一年以上住むことはできない、というお話しだったそう。
ですが私の父親の強い意向もあり、この一軒家に一年ほど(正確には8ヶ月ほど)だけ住むことになりました。
一軒家の間取りは4LDK。家族アルバムで確認したのですが以下が細かい間取りです。
家に入ると玄関、廊下、リビングが続きます。
廊下には両サイドにお風呂、トイレ、そして洋室(物置として使ってたらしい)の扉があります。リビングは襖で区切れる和室が2つ。そして父の部屋として使ってた洋室が一つ。小さいですがお庭もありました。
最初にその家が少し変だな、と気がついたのは私の母親でした。
「なんか、この家、少し寒い?」
これは内見ではなく引っ越した後に気が付いた事だったとのことです。ですが海に近い、ということもあり土地柄、風が吹き込むのかな?ぐらいに思っていたそうな。ですが私のお友達のご近所さんにその事をお話しすると、
「うーん、そうかなぁ?うちはあんまり寒くないよ~」
みたいな反応が返ってきたらしく、家だけなんだなんて思っていたそう。
そして私の父親も住み始めて1ヶ月ほど経ってから、あるおかしな事に気が付いていたそうです。
区切られた和室(角部屋)にテレビを置き、私と妹の遊び部屋としていたそうなのですが、、、
絶対に私と妹がその部屋で遊ばないそうなのです。テレビもあり、おもちゃ箱も絵本もその子供部屋に置いてだそうです。ですが父が帰った時、私と妹はリビングか子供部屋を襖で挟んだ隣の畳間(寝室)で遊んでいたそうです。
また引っ越してから良くないことが続きました。私の父は少し仕事で失敗してしまったり(どんな失敗なのかは特定される可能性もあるのでここでは言えません)、母も突発的な難聴(病院ではストレス性と診断されたそうです)になったりということが立て続けに起こりました。
また私自身とても怖い思いをしました。
お恥ずかしいお話しですが、私は幼少期に怖い話がとても苦手でした。お化けとかそういう類のものに耐性が0。1人で閉じ切った個室にいることが出来ませんでした。だからトイレに入るときはいつも鍵を閉めません。ドアを少し開けて入るのが癖だったのを覚えています。(あっ、今は閉めて入ってますよwww)
ある日父が休みだったため土日だと思いますが、私はトイレに閉じ込められてしまったんです。絶対に私は内鍵をしなかったので、私は鍵をかけてません。内鍵をつけたトイレで泣き叫んでパニックになったのを覚えてます。ちなみにパニックで内鍵も開けれず、トイレに着いている格子窓の隙間から棒かなんかで父親に鍵を開けてもらってようやく出れました。
とても怖かった…
また近所の友達関係にも変なことがありました。
隣には私と同世代の男の子と弟が住んでおりすぐ仲良くなったそうです。ですが変なことはそのまた隣の家に住む少し年上の子と知り合いになったことで起こりました。
これも幼少期にしては結構はっきり覚えているのですが、その子が私を他の近所の子と遊ばせてくれないのです。
「俺以外と遊ぶなよ」
的な事を言われた記憶があります。そして私をパシリのように使ってくるのです。その事もあり、そいつが嫌過ぎて外で遊びたくはなかったです。両親も引っ越してから2月ぐらい経った時から私があんまり外に出たがらなくなったのを覚えているそうです。
トイレに閉じ込められた、近所にクソ野郎がいた、この2点が私のこの一途建で記憶に深く残ってることです。
ちなみに私たち家族はこの一途建から半年も経たない、4ヶ月ほどで引っ越す事になります。
引っ越しの決定的な事は私の祖父と祖母からの電話でした。
沖縄の人はわかる事だと思うのですが、沖縄は祖先崇拝が根強く残っておりアミニズム的な考え方のある土地です。その事から来ていると思いますが、亡くなった人と交信をするユタと呼ばれるジャーマンのような、占い師のような人達が実際にいます。沖縄の人は例えば家を建てるときや良くないことがあったとき、家族が健康に過ごせるようにユタに相談する人は結構いるんです(主におじいちゃん世代の人達ですが)。
私の祖父と祖母も一年に一度、自分の家族が健康でやっていけるかを占ってもらうためユタのところに行って相談を受けています。
どうやって占ってもらうのかというと、名前を見せるそうです。紙に家系図のように祖父母、兄弟、子供の名前を書きユタに見せるそう。
その年、毎年相談に行くユタに例年通り名前を見せたそう。そうするとユタが私の父の名前を指差してこう言ったそうです。
「最近、場所変えただろ。そこは土地がよくない。すぐに引っ越せ」
いきなりそう言われたそうなのです。
ちなみにそのユタは毎年相談している人なのですが、私の父が引っ越した事を知りません。前回相談に行った後に引っ越したのでその事を知りません。
「そこは沖縄の人が建ててない。本土の人が建ててる筈。だから地鎮祭をしてない。多分建てる前におっきい石をどかしてる。それはいけないことだ。1番角の畳の部屋、その部屋は海からずぶ濡れの女が毎日上がってきて、歩き回ってる。このまま住んでたら私の両親は離婚する。」
祖父母が言うにはこれは大変だからすぐに引っ越した方がいい、という事でした。
私の父親は職業柄、死後の世界なんて信じてはいけないし信じてない人間です。ただ自分の住んでる家にずぶ濡れの女がいるなんて言う話は気持ちのいいものではありません。
そして、実際にその家の持ち主は沖縄の姓ではなかったそうです。仕事で沖縄に移住してきた内地の方。ユタの言っていることは偶然かはわかりませんが当たってました。
また、子供は霊感があるとは言いますが、私と妹が角の子供部屋で遊ばなかったのも家族以外の何かを、そこに感じていたからなのかもしれません。
そしてそのあとすぐに私たちは引っ越しました。あの後その一戸建がどうなったのかはわかりません。ただ父親曰く、Googleアースで検索したところまだその家はあるとのこと。車が止まってたので誰か住んでいるだろう、とのことです。