洒落怖・短編

【洒落怖】都内の女子高で…【短編】

死ぬ程洒落にならない話集めてみない?PART3!
http://piza.2ch.net/test/read.cgi/occult/980780397/

782: 都内の女子高で・・1 2001/02/26(月) 16:41

最近の話です。2ヶ月前。霊感はチョットだけあるかも?!?

ある高校に空調のメンテナンス&清掃に行った時の話なんです。
メンテナンスは生徒が授業を受けているときに済ませてしまったんですが、
清掃の方は授業中はやはり生徒がダストを吸ってしまう危険性があった為、
生徒が帰ってから放課後にすることになったんです。
(清掃っていうのは普通、一気にダクト内部に圧を掛けてダストを
吹き飛ばすんですけどここはなぜか掃き掃除)
それと各部屋のフィルターの清掃もしなければいけないし。
それまでかなり時間があったのでとりあえず清掃するダクトにはいって、
状況を確認してたんです。
空調室が校舎の1階サイドにあってそこの空調ボックス
(巨大な箱のようなもの)から太いダクトが一本上方に吹き抜け状に
3階まで伸びていて、各階の天井を這うように3本に
枝分かれしているんです。私が清掃(っていっても掃くだけ)するのは
空調室から入って各階の天井に這っているダクト。
とはいっても、ダクトって先に進むにしたがって細くなっていくので
枝から1/3辺りまで。もちろん照明なんてないんで、
ライトをヘルメットと腰に付けてですけどね。

 

783: 都内の女子高で・・2 2001/02/26(月) 16:41
小さな入り口を開けて中へ。空調ボックスの中から
とりあえず一階の天井のダクトに階段を3Mくらい登って入ってみました。
ここのダクトは天井に吊ってあるタイプでなく壁に埋め込まれているので
歩いてもだいじょうぶなんです。側面からエアーが出るタイプなんです。
まあ、手前は中腰で入って入っていけるんで、奥に奥に。。。
まだ、放課後で部活をしている生徒達の声が聞こえます。
すぐに大変なことにきずいたんです。そう!
1階の1部の部屋は部室だったんで授業なんてやっている訳もなく
すでにフィルタを取っておいたんです。
す・ご・い!!!女子高生が着替えをしているではないか!!!
しかも下着がすごい。レースのパンティーが最高に萌え~。
彼氏との昨晩のSEXでの体位の話なんかもしてるし。
私は今でもあの素晴らしい光景を忘れることはできない。

 

784: 都内の女子高で・・3 2001/02/26(月) 16:42
しばらく女子高生の香りをオカズにお尻を観察していたんです。
そしたらダクトが「パキンッ パキンッ」と軋みだしたんです。
重みで軋りだしたのだろうか?幸い外には聞こえてないらしいので
そんなこと気にしないで観察をつづけました。
また、こんどはもっと大きな軋みが・・「パキンッ」
狭いダクトの中なんで反響してどこからだかわからない。
この近くからではないことだけは確かなんです。
一つだけ確かなことはこのままでは覗きがばれてしまう
ということだけ。ここであることを思い出したんです。
車に現場記録用のカメラがあるではないか!
フイルムを交換してしまえば会社に提出しなくてもいい!
さっそくカメラを取りに空調室へ向かおうとした瞬間、誰かが
そのダクトの出口を横切ったんです。やばい!!見られた、覗きがばれた!!
会社をクビになる!!幸いここは闇の中。動かなければ発見される訳がない。
このとき既にライトは切ってありました。だって生徒にばれちゃうでしょ。

 

785: 都内の女子高で・・4 2001/02/26(月) 16:42
しかし待てよ、、、こちらは空調口から光が漏れている。向こうは闇。
こちらから向こうが見える訳がない。しかも誰も入ってこないだろう。
作業員は私一人。ん、、、上下に移動するなら階段を使えば出来るが、
横に移動はどうやっても不可能だろう。空調口からは楽しそうな女子高生
の笑い声が聞こえてくるし、気のせいであろうと一瞬のうちに流して
カメラを取りに狭いダクトを音を立てないように出口へと向かいました。
最初は頭を下げて這うように歩いていき、広くなってきたので
前方を見たんです。そこには一人の作業員が、空調ボックスから
伸びている吹き抜けのところに。しかも立てる場所ではない。
なぜこちらからしかも、あんなにハッキリと見えるんだ!!
よく見ると彼は頭から血を流していて一部が陥没している。
肩と頭の位置が少しずれている。

 

786: 都内の女子高で・・5 2001/02/26(月) 16:43
答えは1つしかありません。過去にもこういった経験を沢山してるんで
疑う余地はありませんでした。声を出すことも出来ません。当然ですよね。
覗きがバレるし。とりあえずヘルメットを外し彼を見ながら後方へ移動。
どんどん狭くなっていく。更衣室も見ないで通過、そんな場合じゃないし。
これ以上は無理だ。逃げる場所がない、終わった。。。
そう思ったその時、彼が私にこう言ったんです。
「気をつけろよ」弱々しい声で。そして消えていきました。
しばらくは動けませんでしたね。別にダクトに詰まったわけではないですよ。
恐怖で動けなかったんです。「パキンッ」という音もなくなったし、
彼がいた場所を通って外へ出ました。
その後、早く帰りたかったけれど仕事なんでフィルターだけは洗って
ダクトは清掃したということですぐに帰りました。
やはりここで作業員が亡くなってました。転落死だそうです。
会社の先輩から後から聞いたんですけどね。
上司は教えてくれなかった。なんてひどい奴なんだって思ったね。
きっと死んだ作業員はケガしないように注意しに来ただけだと思う。
見た目は怖い人だったけど危険ではなさそうでしたよ。
まさか、「覗きがばれないように気をつけろよ」って意味じゃないだろう(笑)