死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART8
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何故か僕、普段からおかしな物をたまに見るんですよ。
例えば真っ黒な人影とか、彗星型のUFOとか。
後は自分1人しかいない部室で背後のドラムが突然鳴り出したり、
寝ていると誰も蛇口をひねってないのに、水のしたたる音が聞こえたり。。
もう数え切れないですね。
でもこれまでたいして恐いと思った事はなかったんですけど、
「これは嫌かな」って思った話をしようと思います。
あれは約3年前、僕は中学3年生だった頃の話なんですけど。
その日僕は仲の良いT先輩と一緒に帰る約束をしてたんですけど、
先輩が三者面談で遅れちゃって。
その間、僕は廊下に座り込んで終わるのをまってたんですよ。
そしたら何故かわからないんですけど、突然すごい寒気に襲われて。
背筋が張り付くっていうか。
最初の方は「疲れてるんだなぁ」と思って、たいして気に留めなかったんですが、
悪寒もいやな気配もまったく消えず、それどころかどんどん嫌な気配は強くなってくるんです。
気味が悪くなって立ち上がろうとしたその時、
僕の左側にある階段から
「カツーン」
と誰かがヒールで降りてくる音がしたんです。
保護者の人か?と思ったんですけどどうやら違う様なんです。。。
カツーン、カーン…….
音がどんどん早くなってきます。
よく聞くと女の人の笑い声のようなものも聞こえてきて・・・。
だけどその笑い声、おかしいんです。
始めはクスクスと笑う程度の笑いかただったんですが、
階段を降りてくる音の速度に比例して、
どんどん笑いかたが恐ろしくなってくるんですよ。
「カツ、カツ、カツ、カツ、カツ・・・。」
ひ・・ひひひ・・・ひゃっはっはっはっぁ!!!
「これはやばい、逃げよう」、と思ったのですが体が動かないんです。
靴音と笑い声がMAXになって、体が動かなくて・・・。
「もうだめだ!!」
と思ったとき・・・。
音がぴたり、と鳴り止んだんです。
そのとたん教室のドアががたんとあいて。
「何してんの?」
そうです、先輩の三者面談が終わったのでした。
さっきまでの重い空気がはれ、緊張の糸がきれた所為か、
僕はその場にへたり込んでしまいました。
その姿を見てT先輩のお母さんは異様な表情をしました。
よっぽど自分は変な顔をしていたんだろうと思い、
すぐに顔を作り、何もなかったように3人でかえったんです。
後日談。。。
T先輩から電話がきまして。
「この間一緒に帰ったよねぇ。あのさぁ、あんたと別れてから
母さんから聞いたんだけどね。あの時、あんたへたり込んでた
じゃん。その時あんたのすぐとなりに髪の長い女の人が、
ずーーーっと立ってて、あんたのこと、見てたらしーよ。」
ちょっと待て。ってことはあのヒールの音と笑い声は。。。。。
しかもあの時のT先輩のお母さんの表情・・・カンベンしてくれ。(泣)・・・・・・
という話なんですけど、どうですか?ウソ臭いけど、本当なんで。
信じたってください。