死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART8
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くだらない上に長文なので心の狭い方は無視しちゃって下さい。
去年の今頃、俺が友達のTの部屋に居た時の事。
時間は午後の3時くらいだったと思う。
友達はネット、俺は漫画を読んでだらだらしていた。
そんな中突然Tが「何だあ?」と声をあげた。
「どうした?」
「いや・・・ちょっと画面見てみ」
そう言われてディスプレイを覗いてみると
何の変哲もないホームページが写し出されていた。
右上にはICQのメイン画面がある。
「このページがどうかしたの?」
「違え違え、ICQのとこ!」
意味が分からず視線をそちらに移す。
ICQをしてる人なら分かると思うが、
メイン画面にはメッセージを交わす相手のネームが並んでいる。
オンラインの人は青字、オフラインの人は赤字で・・・
そこでおかしなな事に気付いた。
「アレ?何で俺がオンラインになってんの?」
そう、俺のネームがオンラインの青字の所に並んでいたのだ。
「な!変だろ?さっきあがって来たんだけど」
俺がここにいるのに俺のQがあがるはずがない。
まるでわけが分からない俺とTは
とりあえず“俺”に向けて適当なメッセージを送ってみた。
俺とTはこの異常な事態に興奮状態になっていた。
しばらくすると返事が返ってきた。
勢い込んで見てみるとそこには
送ったメッセージがそのまま書かれているだけだった。
また送ってみても結果は同じ。
さすがに気味が悪くなった俺は家に電話をしてみた。
俺の家は3人家族で親は共働きなので
この時間家には誰もいないはずである。
案の定、誰も出ずに電話はFAXへと切り替わった。
こうなったら家に帰るしかない。
「俺、ちょっと家帰るわ」
Tの家から俺の家まで原チャリで15分。
当然家には鍵が掛かっており、俺の部屋も普段のままだった。
パソコンは消えており、俺はTAの子機でネット接続をしているのだが、
それのコンセントも外れたまま。
ネットに繋がるはずのない状態だった。
パソコンを起動し、TAのコンセントをつないだ。
タスクバーにあるICQのアイコンをクリックする。
見慣れた起動画面。
その途端――
パチン!と音がして画面が真っ暗になった。
どのキーを押してもパソコンはまるで無反応。
仕方なく再起動させもう一度Qを起動させると
パチン!また画面が黒くなった。
もう一度同じ事を試みたが結果は同じ。
かなり怖くなって来た俺がTに電話をしてみると
俺が出てって10分後くらいに“俺”は落ちたそうだ。
ただし落ちる前に“俺”から
無言のメッセージが立て続けに10回くらい来たらしい。
電話越しにもTがびびっているのが分かった。
その後もQを起動させる度に同じ状況に陥り、
腹が立ったのでICQ自体アンインストしてしまった。
その頃はもう身内くらいとしかQをやってなかったので支障は無かったのだが。
ちなみにそれ以外でパソコンに目立った不具合は生じていない。
あの時ICQをしていた存在が何だったのか、
今思い出しても背筋が寒くなる。
偶然が重なったにしても、充分怖さは伝わったよ。