洒落怖・短編

【洒落怖】ドブ川のふちに…【短編】

死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART8

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593: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 01/10/13 12:10
僕の体験談をひとつ。洒落にならないくらい怖いかどうかはわかりませんが・・。
あれは僕が小学三年生の時のことです。当時僕の両親は共働きだったので、保育園に
通う弟を、僕が迎えに行っていました。その日はクラスの仲のいい友達の家に遊びに
行っていて、迎えに行くのが遅れてしまいました。友達と遊ぶのに夢中になってしま
い、時間が過ぎていくのに気づかなかったんです。慌てて友達の家を後にし、保育園
までの道を急ぎました。すると突然、夕立が降ってきて、傘を持っていなかった僕は
びしょ濡れになりながら走りました。「ついてないな。」と思いながら走っていると
とある公園の前にさしかかりました。その公園は以前から首吊り自殺があったなどと
の噂があったのですが、僕もよくその公園で遊んでいたし、なんら恐怖を覚えたこと
はなかったんです。しかしその日は、夕立のせいもあってか、まだ午後の4時だとい
うのにあたりは妙に薄暗く、おまけに人通りもなく、とても気味が悪かったのを覚え
ています。足早にそこを通り過ぎようとした時、僕は自分の目を疑いました。その公
園と僕が歩いていた道の間にはドブ川が流れているのですが、そのドブ川のふちに、
白装束を纏ったおばあさんが腰掛けていたんです。どしゃ降りの中、首をかしげたよ
うな格好で、じっと座っていました。ぼくは怖くてたまらなくなり、一目散にその場
を去りました。今でもあの時のことを思い出すと、背筋が寒くなります。もしかした
ら、ただ単におばあさんがそこに座っていただけのことかもしれないけど、どしゃ降
りの中に、しかも白装束を纏って座っているなんて、どう考えても不自然ですよね。

 

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