洒落怖・短編

【洒落怖】黄色い縄跳び【短編】

死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART9
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36: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 01/11/19 04:55

こんなの見つけました
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谷拓さん(仮名)は学生時代付き合った彼女とは忘れられない思い出があるといいます。

谷さんはその彼女とはとてもウマが合い、長年暮らしたオシドリ夫婦のように
気持ちが通じ合えたそうです。そんな二人がある日のデートで薄暗い照明の
エスニック料理店で食事をしました。お酒が入って彼女が、
「ねえ、私の気持ちがわかる?」
と聞いてきたので、
「手を握るから想いを念じて!」
と頼みました。

やってみるとこれがことのほか的中して、しばらく念じた色や友人の名前を
当てて盛り上がっていました。そうしていると彼女が急に「ん?」という感じで
首を傾げました。
「よし、じゃあね、私がお姉ちゃんの子供にこの前買ってあげたものを当てて?」
と言ったのです。
「それは難しい問題だなあ」
と谷さんが言うと、
「なんか、のんちゃんのこと考えちゃったの」
と言って彼女は谷さんの手を握ったのです。

谷さんは大げさに、「う~ん」と、うなっていたのですが、信じられない
ことに突如鮮明にひらめいたのです。
「黄色い縄跳び!」
「スゴイ!何でわかったの?あんまり高いものだとお姉ちゃんが嫌がるから、
のんちゃんに欲しいものを聞いて買ってあげたの」

ピタリと言い当てて、谷さん自身が驚いていると、店の暗がりにぼんやりと
幼稚園くらいの女の子が黄色い縄跳びを持って立っているのが見えたのです。
のんちゃんらしい女の子は血だらけでこっちを見ていました。
すると彼女の携帯電話が鳴って、
「えっ、のんちゃんが縄跳びしてて車に引かれたのお!」
と大声を上げて、すぐに教えられた病院に向かいました。
可哀想にのんちゃんは亡くなったのですが、谷さんが霊を見た時間が
死亡時刻だったのでした。

 

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