洒落怖・短編

【洒落怖】丑三つ時【短編】

死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART9
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407: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 01/12/20 07:47

あれは小学生高学年の盆踊りの晩でした。月がくっきりと夜空に浮かんでいたことを覚えています。
町内会主催の盆踊りから帰る途中、その月がいやに気味悪く感じた私は、早めに寝ることにしました。
当時、私の部屋は2Fの隅にありました。
横にトイレがあったので、兄弟や両親がよく部屋の前を歩いて いたものです。
いつもは熟睡して朝まで目をさまさないのですが、なぜか夜中にふと目がさめました。
夏場ですので風通しをよくするために、部屋の入口を開けて、レースのカーテンをかけていたのですが、
そのカーテン 越しに妹が立っていました。彼女はおかっぱで、後ろ髪は腰までありそうな長さでした。
白い服をきてゆらゆらと揺れています。
「あぁ、トイレだな」と思い、寝ようとしたのですが、いつまでたってもゆらゆらしています。
「おっかしいなぁ、なにやってんだ?あいつ。。」と思い、妹の名を呼んでも反応しません。
「おふくろか?」とも思い、「おふくろ??」と呼んでも反応しません。
ゆらゆらと揺れています。
まるで空中を浮 遊しているように。。。
そこで異変に気付いたのです。妹もおふくろもおかっぱではないし、後ろ髪もあんなに長くない!!
しかも、白い着物のようなパジャマなんて着ていない!!!
そこで、私は今まで経験したこともない寒気を全身に感じました。

続く

 

408: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 01/12/20 07:47

の瞬間、布団から飛び起きて部屋の電気をつけました。
あわててカーテンをめくると誰もいません。
その後はあまり覚えていないのですが、両親をたたき起こして今の出来事を興奮気味に訴えましたが、
当然のごとく「変な夢でもみたんじゃろ?」です。信じてもらえませんでした。
仕方なしに部屋に戻りました。
恐くて恐くて仕方有りませんでしたが、「夢だ!変な夢を見たんだ!」と自分に言い聞かせながら
なんとか 寝るように努力したことを覚えています。。。

「そうだ、朝のラジオ体操用に目覚ましセットしたっけなぁ」と枕元の目覚まし時計を見ました。
「!!!」
再度寒気を感じました。
なんと、時計は何もなかったかのように午前2時を指していたのです。。。。

午前2時のうしみつ時にあらわれた彼女は一体誰だったのでしょう?何を訴えたかったのでしょう?
今でも 昨夜のごとく鮮明に記憶の奥底に焼き付いています。。。

以上

 

 

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