死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART13
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私が学生の時の話です。
同じゼミに気の合う友人がいました。
なぜか気の合う友人で、よく飲みいったりするそんな仲でした。
ある日、なんだか神妙な顔をして彼が話し掛けてきました。
「変なモノが撮れたんだ・・・」
彼曰く、先週の飲み会の時に撮った写真の仲に変なモノが移ったという事。
さっそく見せてもらおうとお願いしましたが、彼は何故か躊躇し、中々その写真を見せてくれようとしません。
もちろん気にはなりましたが、彼の落ち込みようを見てると強く押し通すことは躊躇われました。
その3日か4日後
彼は更に深刻な顔で落ち込んでいました。
目にクマまで作り、暫くの間、安睡できていないことは一目瞭然でした。
きっとあの写真が原因だろう、そう思った私は其の時湧き上がる嫌な予感を押し込めるようにして、彼にあの写真を見せてくれるように再度頼んでみました。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「わかった・・・」
何かを決意した彼は、やっとその写真を見せることを了承してくれました。
(本当に見ていいのか?)
自分でお願いしておきながらも、その写真を見る事への不安は纏わりついたままで、私は何だか気持ち悪くなっていました。
彼の家で其れを見せてもらう事を約束し、その場を後にしました。
その日の夜、彼のアパートを訪れました。
「ピンポーン」
何度チャイムを鳴らしても、彼は一向に出てきません。
部屋の電気はついているのに。
(寝てるのか?)
そう思った私は、ドアのノブに手をかけました。
「カチャリ」
開いてます。
狭い部屋なので、ドアを開け部屋を覗いた瞬間、不在か否か確認できます。
彼は家を開けたまま、不在でした。
(いいよな、別に・・・)
と思いつつ部屋に勝手に上がらせてもらい、彼の机の上にふと視線を向けてみました。
灰皿があって・・・
燃え滓が残っていました。
・・・写真とネガの燃え滓です。
この時、なぜかわかりませんが物凄い押しつぶされそうな不安に捕らわれた事を、今でも覚えています。
その燃え滓については、燃え尽きてしまっていて、何が映っているのか?までは判別できませんでした。
そして次に、その机の下に一枚だけ写真が落ちている事に気づきました。
その写真には異様なモノが映っていました。
彼の顔がねじ切られるようにグニャリとしたものになっているのです。
(禍禍しい)
一言で言ってしまえば、それ其の物です。
もう其処には一秒たりともいられませんでした。
彼は其の日を境に行方不明になりました。
あんたもやばいんじゃないか…。
ってその前にけーさつに通報しなさい(W
45です。
一昨日の晩、何故か彼の夢を見たので其の時の事を書き起こしてみました。
CGか何かで加工したのイタズラ写真だったのでは?と思うことにしていますが、
失踪という事実があるので、やっぱり気味が悪いです。
> 49
親御さんがすぐに捜索依頼を出したようです。
私も知りうる限りの彼の友人へ問い合わせてみましたが、見つかりませんでした。
これは推測なのですが、彼は怖くなって写真を燃やしたのではないでしょうか?
ライターが一緒にあったような気がしますし・・・。
あと机の下に落ちていたのは本命じゃなくて、彼を本当に追い詰めていたモノは、
その燃やされた写真に映っていたのでは?と、思ってたりもします。
机の下に落ちていたのが本命だとしたら、燃やし忘れる事はないのでは?
そう思うのですが・・・
燃やされた方の写真を見なくて本当によかったかもしれません。