洒落怖・短編

【洒落怖】神無月の神社【短編】

死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART13
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1016111756/

 

736: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/05/10 01:21

似た怪談を聞いたことがある。
実話かどうかは知らない。
オレの知っている話はこうだ。

中秋過ぎた秋の夜、神社の傍を通ると鳥居の脇に
なにかがうずくまっていることがある。
なにせ夜なので遠近がよくわからずどのくらいの大きさなのか
わからない。
ネコにしては大きいなと思い近づくと、昔流行ったMA-1を羽織り、
黒いジーンズにサンダル履きの男が膝を抱えている。
「おまえ神社の中に入るのか」と男が尋ねる。
入りません、というと、そうかといって男が
サングラスをはずして追ってくるらしい。
男はとてつもない形相で見ると絶対に腰を抜かしてしまう
ので、逃げるのであれば絶対後ろを向いてはいけない。

追いつかれると男とおなじ顔にされる。

神社は入り口が二つ以上あるので神社の中に入って
裏から抜けられれば逃げられる。

走っている最中、境内で灯りが見えても
絶対にその方に寄ってはいけない。

灯りのほうに走って逃げると、それは小さな社で、
社には窓があり、
中は三畳の畳が敷いてあり、
その向こうは障子になっている。
障子は10センチ空いていて、人のよさそうなおばさんが
座って横を向いて談笑しているのが見える。

やれ助かったと思って窓をバンバン叩くと、
障子の左側がすごい勢いで開いて、白装束で白目の大男が
灯りの下をこちらに3歩であるいて来て、
すぐにつかまってしまう。

神無月の神社には気を付けよう。

そういう話。

 

 

 

RELATED POST