洒落怖・短編

【洒落怖】樹海探検ツアー【短編】


死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? Part16
https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1028303782/

779: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/08/16 01:02

去年の秋ぐらいか友人三人が樹海探検ツアーに行った。
曰く死体を見て精神的に強く成りたいと。
極限状態で幽波紋を発現させたいと。
恐怖を乗り越えた花京院になりたいと・・・
まあ車を走らせました。

辺りも暗くなり、Yはバイト明けか途中爆睡していた。こいつは一回寝るとなかなか起きない。
Kも後部座席におり、運転しているSの相手をしていた。

Sという人物、なかなかのDQNである。厨房時代、○○教を設立し入信する者一人一人に
コーヒー味のチューインガムを配っていた。
また工房時代は自分を神だと名乗り(確かに見た目はあさは○しょうこ○だったが)、
服も何故か黒しか着ない。S In Black。(夏場は暑くねーのか)
自称豪傑だ。
続く

 

780: 779 02/08/16 01:03

続き
暫く走ると事故か何かで横転して野ざらし状態の車があった。
随分と放置されている車らしい。既に事故処理はされていたのだろう。
車をとめて車内から見物していると事故車の傍らに女性が一人立っていた。
年輩の女性のようだ。こんな人里離れた夜中の車道に何故?
周りに乗り物らしき物はない。一人で歩いて来たのだろうか?

するとその女性はSの車に気付きつかつかと歩いて来るではないか。
Sは車を走らせる事なくただ女が近付いて来るのを黙って見ていた。
刹那、女はおもむろにSの車の助手席のドアを勢い良く開けた。
女は車内を見回し、突然Sに向かい
「あ~お前か~~」
と言い、他には目もくれず夜の闇に消えた。
続く

 

781: 779 02/08/16 01:05

続き
出発前から息巻いていた自称神そして豪傑のSは結局そのおばちゃんに対し
裏返った声で「Σ(゚д゚) ハイ?」という的外れな返事しかできなかった
小心者だったとさ。( ´,_ゝ`)プッ

第一部完

 

RELATED POST