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【洒落怖】鎌男【短編】

死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? Part15
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1026564993/

928: にぬすねふり ◆NINURUYA 02/08/02 11:54

 あれは、私が小学四年位の時です・・・・

通っていた小学校の学区内に精神病院があったんですが、
そこから男が一人逃げたしたんです・・・・
その男は鎌を持ち歩いているという噂もあり、学校では注意
して登下校するようにとのお達しもありました。

ニ、三日後、学校から帰ろうとしていた時の事です。その時私は、
甲男君、乙美ちゃんと一緒に帰っていたんですよ。
で私達は田舎に住んでいたんですが、通学路の脇にある雑木林
から何かウ~っていうようなケダモノが鳴くような呻き声が聞こえてきたんですよ。
で、私は、あ、こりゃまずいかな~って思ったのです。

そしたら、案の定、鎌男が飛び出してきたんです。で、私達は
死に物狂いで逃げたんですけど、鎌男も涎を撒き散らしながら
追ってくる。近くに民家も無かったので、田んぼの脇にある、井戸
の小屋?みたいな所へ逃げ込んだのですよ。で、必死に扉を
押さえ、開かないようにした。鎌男は私達を見失い、しばらくそこらへん
を探してたようですが、ついに私達が隠れてた小屋に目を付けた。それで
その男は扉を抉じ開けようとしたんですが、子供三人必死で押さえているので
開かない。業を煮やしたのか、男はいきなり鎌を扉に突きたてたんです。
で、その小屋はプレハブ小屋だったんで、鎌が貫通して、乙美ちゃんの右目
に鎌が刺さってしまったんです。乙美ちゃんはその瞬間、叫び声をあげようと
したんですが、私と甲男君で必死に口を押さえてました。
そのうち、たまたま通りかかった人に男は見つかり、私達は助かったんです。

 

929: にぬすねふり ◆NINURUYA 02/08/02 11:55
 結局乙美ちゃんの右目は摘出手術をしてしまったんですが、
その後、学校で心無い男子等が眼帯をしている乙美ちゃんの事を、
鬼太郎、だとか、サイクロプス、海賊、等とからかうようになってしまったんですが、
もともと気の強かった乙美ちゃんの事、負けてはいません。
眼帯を外してぽっかりと空洞になった右目を剥き出しにして、
男子を追い掛け回したりしていました。

 

930: にぬすねふり ◆NINURUYA 02/08/02 11:57
まぁ、上のは実話をもとにした話です。
死ぬほど怖いというほどでもないかな?
次は知り合いから聞いた話。

 

932: にぬすねふり ◆NINURUYA 02/08/02 11:58

 それは・・・・私があと三日で会社を定年退職する、という時の事
でした・・・・

その日、同僚のSさんと一緒に飲もうという事になりました。いつも私達が帰り
に寄る辺りではなく、別の駅で降りてぶらぶらしながら店を探していました。
私は会社をやめた後は息子夫婦と同居する事になっていたので、途中で
孫の為におもちゃを買ったのです。それで、Sさんと一緒に何処で飲もうかと
話していたのですが、私は何故かビルの間にひっそりと建っていた一寸、
こう言っては失礼かもしれませんが小汚い店へ入ろうという気になったのです。
なぜそんな気になったかは分かりませんが、何故かこの店が私を呼んでいる、
というような気がしたのでした。それでSさんも別に反対しなかったので、その店
に入ろうという事になったのでした・・・・

その店へ入ったら、客は私らの他に誰もいず、不気味な感じがしたんですが
まあ、静かでいいや、といつものようにビールを注文して飲んでいたのです。
店の親父も何か生気が無いような感じで、私も何か言いようの無い感じ、誰か
にじっと監視されてでもいるかのような気配を感じたのです。気持ちが悪くない
という事は無かったのですが、どうせもう年寄り、どうなろうと知ったこっちゃない、
とかまわず飲み続けたのです・・・・

 

933: にぬすねふり ◆NINURUYA 02/08/02 11:59

 そうこうしている内に、まだ瓶で一本しか飲んでいなかったのですが、気分が
どんどん悪くなってきて、もうこりゃたまらん、という気になったので、一緒に飲んで
いたSさんにそろそろ出ようかと言い、Sさんもすぐにそうしましょう、といったので
勘定を精算して店をでたのですが、その嫌な感じは、店を出てからも私に付いて回りました。
それで、Sさんにこの事を話した所、実はSさんも嫌な視線を感じていたという事です。

今までまったく霊体験のなかった私は、一体何なのかとますます気分が悪くなり、
すぐに帰宅しようと早早にSさんと別れたのですが、その後すぐ、子供の声が聞こえた
ような気がしたのです。まだそんなに遅い時間ではなかったのですが、それにしても
子供の声が今ごろ聞こえるとは解しかねる。そう思ってあちらこちらを見回して
みたのですが、子供の姿など全然見当たりません。なのに、声はまだ聞こえるのです。
耳を澄ましてみますと、五歳ぐらいの男の子の声で、「おじいちゃん・・」とか
「僕にも頂戴・・」等と言っているのです。

 

934: にぬすねふり ◆NINURUYA 02/08/02 12:00

 私は逃げるようにしてタクシーを捕まえて飛び乗り、しばらくは恐怖に震えていたのです。
運転手は少し怪訝そうに私をバックミラーで眺めているようでしたが、私が少し落ち着いた
と見るや、「早速どうしたんですか」と聞いてきました。私は先ほど起きた出来事を包み隠さず
運転手に話したのです。すると、運転手は「ああ、そうだったんですか・・・・実はあの店の
店主にはお孫さんが一人いたんですがね。その息子夫婦というのが酷い夫婦でね、息子、
つまり店主の孫ですな、を虐待していたんです。そのお孫さん、K太といったかな、を殴る蹴る、
という事を普通にしていて、家から追い出してしまう、という事もやってたんです。そうしたら、K太
君は家の近くの、あの優しいお祖父ちゃんがいる居酒屋へ逃げ込む、という事をやってたんですよ。」

「それは酷いね。」私は言いました。「ええ、ですが、まだ酷いのはここからでね。ある日よっぽど
K太の事が気に障ったんでしょうな。いつものようにK太を家から追い出した後、父親が、あそこの、
例の居酒屋まで追いかけてきて、K太君を殴り殺してしまったんですな。それを見た親父さんは精神
に異常をきたして入院してしまい、間もなく自殺。その店は誰も借り手が無くて
廃墟のようになってしまったんですよ。」

そこまで聞いて、私はハッッとしました。
「えっ、そんな、だって、私はさっきまであの店にいたんですよ!」
「ええ、あなたの事が羨ましかったんでしょうな。ついつい呼び込んでしまったのでしょう。」
私はそう言われてそうとう怖くもあったのですが、何分今まで霊など見たこともないので、運ちゃん
に対し反発も感じ、「なぜそんな事が分かるのですか!」と、少々食って掛かりました。
すると、運転手は「私ね・・・生まれつき霊感が強いほうでね・・・・見えちゃうんですよ。」
「だから何がですか!」私はほとんど叫ぶように言いました。
「ほら。」
運転手は前をみたまま後ろを指差しました。
「ついて来ちゃったようですね」
私が急いで後ろを振り向くと、そこには顔面痣だらけで右目が殆んど潰れている子供の顔と、あの、
陰気な店の親父の顔がガラスに張り付いていました。

 

936: にぬすねふり ◆NINURUYA 02/08/02 12:01
以上、まぁ、嘘っぽい話ですよね。

 

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