死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?【Part18】
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1030381228/
残業が終わると、時計は深夜2時を回っていた。
その日は会社に誰も残っていなかった。
左側のエレベーターのボタンを押した。
階数表示ランプが静かに点滅する。
35‥30‥25‥
私の会社のある20階までは少し時間がかかる。
エレベーターの扉が開いた。
この時間帯にしては珍しく、人が数人乗っていた。
私は壁によりかかり、半ば眠りながら1階に到着するのを待っていた。
不意に軽い振動があり、無言のエレベーターは途中の13階でとまった。
私以外の人間はそこで降りた。
私も反射的に降りかけたが、ふと目を覚まして思いとどまった。
帰りのタクシーの中で、あることを思い出した。
左側のエレベーターは、5の倍数となる階でしか停止しない筈だった‥。
客観的にみれば大した体験ではないのかもしれない。
事故で死にかけた話の方がはるかにリアリティーがある。
事実、私はこの体験を会社の同僚に笑い話として語っているw
しかし、「何が起き得たのか不明」という意味で、あれは私の人生で
最大の恐怖体験であったように思う。
殺人エレベーターのホラー映画がある。
でも殺人エレベーターってホラーなのか?
エレベーターの床が抜けるのは洒落にならないが…