死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?363
https://itest.5ch.net/mao/test/read.cgi/occult/1627548828
初めて投稿します。
高校生の頃、バス通学してた俺は部活が終わって帰るとこだった。
時間的に学校から駅までの直のバスがもう無くて、少し離れた市営バスで帰るしかなかった。
辺りはすっかり薄暗くなってて、バス停向かう道にはまばらに生徒や教職員らしき人が歩いてた。
バス停まであと少しの距離で、横道のそう遠くない距離で人影が見えたんだ。
よれよれの作業着みたいな服装で杖のようなものをついてた。
パッと見て俺はついに歩みを緩めちゃって。
そしたらその人もこっちに顔向けてきた。
薄暗かったけどしかめっ面したおじさんのような顔だったことがわかった。
でもやけに目力がすごくて、見開いてるという感じ。
俺は内心ギョッとして、なるべくそういうそぶりは見せずそそくさとバス停に向かった。
後ろから、「ハァッ!エヤァッ!」
って大声があがってビビった俺はついに駆け足になった。
バス停についてもまだバスが来ず、
もしかしてついてくるんじゃなかろうかとヒヤヒヤしながらバスを待ってた。
他にもバス待ちの人がいたのが心強かったな。
続きます
で、なんとかバスにも乗り駅について改札行こうとしたら、改札前にさっきのおじさんがいた。
俺は一瞬ワケわかんなくてその場で固まっちゃって、ゆっくり近くの店の看板に身を隠した。
こっそり覗いたら間違いなくさっきのおじさんで、
いつの間にここに来たのか、何で改札前にいるのか、
ぐるぐると頭を駆け巡った。
そもそも俺が隠れる必要無いはずだけど、申し訳ないけどとにかくおじさんが気味悪かった。
駅も人が少なくて(というかほぼ居なかったから)心細かった。
様子を見る為に看板からまた覗いたら、おじさんは改札前どころかこっちに向かって駆け出してた。
俺は咄嗟に駅と反対方向に走って逃げた。
途中振り返ってみたら杖を引きずったまま腰を低く落としてバタバタ駆けてきてた。
顔もさっきと違って満面の笑みで涙流してて、
しかもやたら明るい大声で、
「ごくろうさん、ごくろうさん、ああああああ」
って叫んできた。
走り方も奇妙過ぎてパニックになった俺はとにかく撒こうと思って、
曲がり角という曲がり角を曲がってなんとか駅に再びついた。
改札もさっさと通って電車にも丁度良く乗れたのが助かった。
念のためホーム側を見張りドアが閉まったのを確認して、それでも緊張が解けない俺は町側の窓を眺めた。
するとフェンス越しにあのおじさんがいて、
フェンスをつかんでこちらに向かってなにか叫んでる様子が見えた。
発車直後なもんだから電車もゆっくりであのときの姿はよく覚えてる。
その後はしばらく部活を早めに切り上げさせてもらったり、なるべく人と一緒に帰るようにした。
あの一件以来そのおじさんを見ることはなかったけど、その年内で不登校の生徒や暴力騒ぎが立て続けに起きて関係ないだろうけどちょっと気味が悪かった。
以上です、ありがとうございました。
当時は何かあるとあのおじさんの事ばかり思い出して不安になってたので関連付けてしまう嫌な癖がついてました。